〜産地レポート〜

マルタの営業部社員が各産地への出張で把握した産地の状況をレポートします。

■根菜類は概ね順調、ハウスは不安定――北海道/畑作物

昨年天候不順で苦労した北海道ですが、今年は4、5月の植え付け時期に天候が悪く、1週間から10日程度の遅れでスタートしました。露地だけでなくハウスものも畑の準備が遅れ、不本意な状態での定植が多かったようです。

しかし6月に入り天候は回復し、逆に6月下旬になって観測史上初めてという猛暑になり、「本当に北海道か?」という気温で推移していたのは皆さんもニュースでお聞きになっていることと思います。


一面のジャガイモの花

ジャガイモやタマネギ等の根菜類は、この天候回復で遅れも取り戻しつつあり、適度な雨もあり今のところ生育はおおむね順調です。ただしトマトなどのハウス作物は、植え付け時の条件が悪く寒さ等の影響もありスタートから小玉傾向で、また6月下旬の猛暑で実が着かなかったりと、若干不安定です。また、後述しますがサクランボ等で果樹には深刻な被害も出ており心配されます。いつもより蒸し暑い環境での農作業にややバテ気味の北海道でした。

■サクランボ病害への対応に追われる――北海道/仁木・余市

6月30日〜7月3日にかけて現地で確認した情報です。

今季、特に菌核病、灰星病が大発生しています。原因は、開花の時期(5月)に低温・曇天でダラダラ花が咲き、かつ花の量が多かったために、花びらがなかなか落ちないままに実が成長したことです。例年以上に花びらが多かったことに加え、乾燥しなかったために花びらが重なって残ってしまい、これが原因となって病気が発生しました。どちらの病気も菌(胞子)で伝染・増殖するため町中の畑でこれら病気が蔓延し、地元JAでは病気がついた実の除去及び防除の徹底を各戸に呼びかけていました。マルタ生産者においても状況は深刻で、収穫を目前にして病気がついた実の除去作業及び防除作業に追われていました。

これにより、収量は悪い人で平年の8割減、良い人でも半分程度という状況です。品種別には「佐藤錦」「南陽」が特に悪く、受粉樹の「水門」等は、花の咲く時期が違うからか比較的被害は軽いようです。

また悪いことに今年6月下旬に入り北海道で異常な高温(30℃前後)が続いたため、例年であれば収穫期後半に発生するショウジョウバエの被害が出始めており、こちらに対する予防防除も早期から行う必要があります。

この6月下旬からの高温・曇天の影響、特に夜の温度が下がらないために色づきが遅れています。開花自体の遅れもあって、本来は6月28日頃からの出荷が7月5日からの出荷開始、ピークは10〜15日頃と、平年に比べ1週間から10日の出荷遅れが見込まれています。

■病気もなく品質は安定――青森県/ナチュラルファーム

今年の東北地方は雪解けが遅く、畑での作業のスタートが遅れました。その上4〜5月の低温の影響を受けており、6月30日にニンジンの収獲作業が始まりましたが、平年より約1週間遅れています。特別な病気の発生はなく、品質は今のところ安定しています。始まりが遅れた関係で終了時期が8月20日過ぎまでずれ込みそうです。

大根は現在展開中! 10月下旬まで出荷予定です。

■ラフランスが順調――山形県/山形有機マルタ会・宮ノ前有機果樹生産組合

4年ぶりの豊作傾向で始まったサクランボですが、低温の影響で開花が8〜10日遅れ、収穫時の天候不順(雨と湿度が高い)の影響で色づきが悪く、病気の発生がみられました。

ラフランスは今のところ順調で、10月5〜10日頃収獲予定です。

■スイカの収量は減少傾向――山形県/山形村山マルタ

小玉スイカは7月中旬〜8月上旬、大玉スイカは8月上~中旬に収穫予定です。4〜5月の低温と、特に4月に雨が多かったため小玉スイカ・大玉スイカともに着果が悪く、出荷前半(小玉スイカ7月中旬・大玉スイカ8月上旬)の収量が少なくなりそうです。山形のスイカ産地全体で同じような傾向です。

■アンデスメロンは小玉傾向――山形県/第一農場

5月の日照不足の影響を引きずり、かつ現在も雨が多く、収穫時期を迎えているメロン、特にアンデスメロンの仕上げ(最終糖度ののり)が今ひとつ、サイズも小玉傾向です。赤肉(ルピアレッド・マリアージュ・レノン)は順調です。

ナシは昨年12月の雪(一晩で120cm降った)の影響で枝折れが多く、今期は収量が少なそうです。

庄内地方のお米は今のところ順調です。

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